紙ジャケットのE式とA式の違いとは?
今まで一般的だったジュエルケース(Pケース)に変わって紙ジャケットやデジパックのご依頼数の方が上回ってきました。なかでも紙ジャケットについては「E式」と「A式」の2種類があり、どこがどう違うのか分かりにくいですので、紙ジャケットのA式とE式について記載したいと思います。
【左上】E式 【右下】A式
▶︎「E式」はヨーロッパ式。
「E式」はヨーロッパ(Europe)式で、よく見かけるタイプの紙ジャケットは大体こちらの「E式」です。本体の紙自体に印刷を行った後、折り曲げて組み立てられたジャケットで、紙の種類が豊富でPP加工などもでき、UVスポットやエンボスなど特殊加工にも対応しております。
▶︎「A式」はアメリカ式。
「A式」はアメリカ(America)式で、アメリカで広く使用されていたのでこの名称となりました。A式はボール紙製の芯材でジャケット本体を組み上げた後に印刷紙を巻き付けて貼ります。さらに中面にも印刷された紙を貼り付けます。E式と比べて紙厚があります。
【左・E式/右・A式】紙厚の違い。並べてみるとA式の方が厚いです。
▶︎紙厚に大きな違いがある
E式とA式では紙厚が大きく異なります。一般的な紙ジャケットの厚さであるE式に比べ、ボール紙製の芯材を使っているA式の紙はかなり厚いです。並べて比較した写真をご覧頂けばその違いが分かるかと思います。▶︎A式とE式どちらが丈夫?
紙の厚さだけでいえば圧倒的にA式の方がありますので加重をかけた際や年月が経つ事で発生する「反り」に対してはA式の方が強いといえますが、実際にジャケットの劣化として起きやすいケースの折り目の劣化などに関してはどちらのケースも同じくらいの耐久性かと思います。紙質に関して、A式はコート紙(グロスニス)、コート紙(マットニス)、上質紙、マットPP、グロスPPで、E式はコート紙(グロスニス)、コート紙(マットニス)、リバースボード、マットPP、グロスPP、クラフト紙となります。折り目の劣化を防ぎたいとなれば、どちらのケースに関してもマットPPまたはグロスPPがオススメです。【上/E式】中面の左右継目に白い継目があります。 【下/A式】左右にまたいで紙を貼るため継目がありません。
▶︎中面に大きな違いがある
紙ジャケット2Pを除く4P、6P、8PについてのE式とA式の大きな違いとなると、中面の左右ページの継目部分に白い余白があるか否かという点があります。E式は中面の左右ページの間(背の裏部分)に白い余白ができます。これはE式を組み立てる上で発生してしまう左右の切れ目部分で、紙の裏地の印刷されていない箇所になります。変わってA式は左右ページにまたいで一枚の紙を貼付するので中面に継目がありません。ですので中面に切れ目なく大きく写真やイラストを入れたい場合などはA式の方が向いているといえるでしょう。【写真】中面継目なしのE式。絵柄がないサンプルしかなかったため分かりづらいですが(汗)左右ページがつながっています。
▶︎中面に継目のないE式もある
ではE式=中面に白い継目がある仕様、かというとそうではありません。弊社はE式でも中面に継目のないテンプレートを用意しております。サイズについてA式が135mm×136mm×背6mmに対して、継目のないE式は135mm×135mm×背4mmなのでほとんどサイズ感の違いも感じません。 ●テンプレートダウンロードページ 【管理No/K4-02】紙ジャケットE式/4パネル/1ポケット/中面継目なし(135mm×135mm×背4mm) 【管理No/K4-08】紙ジャケットE式/4パネル/2ポケット/中面継目なし(135mm×137mm×背5mm) ※価格については追加料金がございますまとめ
ある程度、紙ジャケット「E式」と「A式」の違いについてお分かりいただけかと思いますのでまとめとしては、
【紙ジャケットE式のメリット】価格が安い、様々なサイズのテンプレートがある、特殊加工に対応している
【紙ジャケットE式のデメリット】紙が薄い(A式に比べて)、中面の継目がある(ないものもある)
【紙ジャケットA式のメリット】紙が厚い、中面の継目がない
【紙ジャケットA式のデメリット】価格が高い、E式ほど様々なサイズがない、E式ほど特殊加工に対応していない
といった感じでしょうか。
▶︎エクストリーム・ラボのオススメは!
上記の点をふまえた上での弊社のオススメとしては、価格も安く中面の継目もない紙ジャケットE式・中面継目なしの仕様を是非ご利用いただきたいと思います。
【管理No/K4-02】紙ジャケットE式/4パネル/1ポケット/中面継目なし(135mm×135mm×背4mm)
【管理No/K4-08】紙ジャケットE式/4パネル/2ポケット/中面継目なし(135mm×137mm×背5mm)